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スタッフブログ

2022/10/18

岐阜スタッフ

太陽光発電 載せる?載せない?

私(設計・大村)の自宅を建てて13年が経ちました。当時一生懸命考えて建てた家がこちらです。実際とは違う部分もありますがイメージはこんな感じです。

 

 

基本的には満足しているのですが、ああすれば良かった、こうすれば良かったという部分が無いわけではありません。というか結構あります。時代の流れや年を重ねるごとに考え方も変わっていくからです。当時家づくりの中で選択したことの一つが、「太陽光発電を載せる?載せない?」ということです。結局私の選択は「載せない」でした。理由としては、価格が高い・予算がない・採算が取れないかもしれない。という金銭的な理由、もう一つは自由な外観が作れないという理由でした。当時はまだあまり太陽光発電の普及率が低く、パネルの価格が高いわりに、発電効率も低かったので、判断として間違ってはいなかったはずです。

 

しかし時は流れて、太陽光発電が普及して、パネルの価格が下がり、発電効率が上がり、売電価格が32円/kWhの時代(2014年)。「太陽光発電は儲かる!」が合言葉になります。当時、お客様に自信をもって太陽光発電を勧めながら、自分の家に太陽光発電システムを載せることができないことを、本当に後悔しました。「太陽光発電なんて後でも載せれるんじゃないの?」と思われるかもしれません。載せれます・・・屋根カタチがある条件を満たしていれば。

 

太陽光発電に理想の屋根の形は、①南向きに流れる屋根②屋根勾配30度(5.5寸程度)などですが、別に南向きでなくても、勾配が緩やかでも構いません。しかし私の家は、屋根の種類が規格と違うものだったことや、勾配は45度(10寸)だったことで施工不可。なぜ南向きの片流れ屋根にしなかったのか、後悔しかありませんでした。

 

 

自宅の後悔からお客様全員に太陽光発電ができる提案をするようになりました。

 

そして、こちらは現在計画中の建売住宅の外観です。屋根のカタチは、南向き片流れの大屋根です。400Wの太陽光パネルが30枚搭載可能です。合計で12kwになります。外観を損なわずに太陽光発電システムをご提案をするように心がけています。

 

この建物の太陽光発電のシミュレーションが下の表になります。

 

 

簡単に説明しますと、10年で元が取れて、それ以降はプラスになります。製品保証・出力保証が、40年保証のパネルですので40年で検討しますと、初期投資額を除いて、446万円得になります。すごいですね。ほぼリスクはありません。

 

さらに時は流れて現在。電気代金が高くなっていると思いませんか?電気料金単価は上がってきているのですが、さらに追い打ちをかけているのが、「燃料費調整単価」。コロナだけでなく、ウクライナ情勢も我々の暮らしと無関係ではいさせてくれないようです。どんどん価格は上がって、1年半前と比べて10.6円、kWhあたりの単価が上がっています。電気を使えば使うほど支払い料金は増えていきます。

 

 

私が家を建てた13年前と比べて、日本全体で省エネの意識はものすごく高くなっています。無駄な電気を使わない、LEDや省エネ機器をつかうなどは、ずいぶん浸透したと思います。ただそれだけでは、この流れに対応できません。なぜなら日本は、火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)を持たない国だからです。これからも世界情勢に影響を受け、国がどんなに頑張っても影響を受け続けると考えられます。

 

現在太陽光発電システムで発電した電気の製造単価は、電力会社から買い取る製造単価よりかなり安いです。太陽光発電の方が、火力発電より安く電気を作れるのです。しかも太陽光は無料ですぐに手に入ります。船で運んでくる必要はありません。

 

先ほどのシミュレーションには「燃料費調整単価」は加味されていませんので、さらに経済効果は上がっていきます。

 

「太陽光発電を載せる?載せない?」

 

これから家を建てる方には後悔のない選択をしていただきたいと考えています。当社では太陽光発電で失敗しないための方法が沢山蓄積されており、実際に建てていただいたお客様にもご満足をいただいております。

【一級建築士 大村】

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